地震・水害を想定した田原小・田原幼合同の避難訓練
2024年11月22日 16時33分
3時間目に田原小学校・田原幼稚園合同の避難訓練を実施しました。今回の訓練は、地震が発生し、その後の水害を想定したものでした。さらに、今回は、地震によって電気が使えないこと、通常の避難経路が倒壊によって通れないこと、さらに液状化現象で校内では危険であるということまで想定しました。
地震を想定した避難で運動場に集まった後、子どもたちはペアを組んで高台の二子塚公園を目指しました。子どもたちの真剣な表情には驚きました。参加児童全員が無事に避難をすることができました。
午後には、リモートで振り返りをしました。以下は、その振り返りで担当が放送した内容を記載します。
<振り返りの放送>
今から避難訓練の振り返りを始めます。命に関わる話なので最後まで静かに聞いてほしいです。今日の避難訓練は、幼稚園と合同で高台にある二子塚公園まで避難する練習をしました。なぜ、二子塚公園まで避難したかというと、『地震発生時フローチャート』というものに従ったからです。
『地震発生時フローチャート』というものを2~6年生のみなさんは知っていますよね。昨年、木村先生がこうやってお話をしてくれたと思います。1年生は初めて聞くものだと思います。災害というものは毎回様々なパターンがあります。地震だけのもの、地震が起きたあと火災が発生したもの、大雨で洪水が起きたもの、大雨で土砂崩れが起きたもの、校舎の3階に避難して待っているもの、校舎にも居られないもの、グラウンドで待っているもの……これ以外にも物凄くたくさんのパターンがあります。その度に、『この時はこうする…あの時はこうする…この場合は……』なんて考えていたら、避難するのに時間が掛かりすぎてしまいます。時間が掛かれば、掛かるほど…命が助かる可能性が低くなります。逆に言えば、助かるにはできるだけ早く避難しなければなりません。1秒でも早く逃げる為に『地震発生時フローチャート』を作りました。
そのうち、今日は『地震が起きた』『校舎3階には避難はできない』『グラウンドにも居られない』そんな状況で避難訓練を設定しました。
校舎避難ができない→そうすると先生たちが手分けをして3つの避難経路の中で通れる道をチェックする。(このチェックの間の5分くらい、みんなは静かに先生たちの次の指示を待つ。この道で避難しようと指示が出たらすぐさま移動する。)→適切な避難経路を通り、二子塚公園へ避難する。
この流れが出来たでしょうか? 1分1秒と無駄にしないように動けたでしょうか?何の為に待ち、何の為にどこに避難をしたのか分かったでしょうか。
田原小学校の周りは液状化の恐れがあります。液状化とは道路が液体...水のようにドロドロになってしまう事です。そうなってしまっては、私たちはまず助かりません。その為に『1分1秒でも早く避難しなければならない』のです。
上級生は下級生と一緒に逃げてもらいました。だから、難しい避難訓練だったと思います。しかし、この学校のみんな、幼稚園の子、先生たち全員の命を災害から守る為には必要なことなのです。
みんなは『先生がいつ次の話をしたり、移動の指示を出したりしても良いように静かにしてくれた』と思います。先生たちも『全員の命が助かるように話し合いをし、本気で訓練し、振り返って、反省して、次や来年に活かし、災害に備える』ことをしています。
大切なのは『自分の命は自分で守る』事です。静かに待って、先生がいつ話してもすぐに動けるように待っていることも、自分の命を守るための行動です。
これで防災訓練の振り返りを終わります。