集団に支えられてこそ(2学期始業式の話)
2024年8月29日 10時05分みなさん、改めましておはようございます。終業式の日には「この夏休みは2学期に向けての「準備」のための大事な時間」とお話ししましが、皆さんにとって36日間の夏休みはどんな時間になりましたか?
さて7月26日から8月11日の間、フランスのパリでオリンピックが行われ、世界中の人々が感動と興奮に包まれました。私もこの期間中はテレビの前でずっと応援していました。
きっと選手の皆さんは、これまでの長い時間を、オリンピックで最高のパフォーマンスをするためだけに費やしてきたのでしょう。遊びたいと思ったことも、おいしいものを食べたいと思ったこともきっとたくさんあったでしょうけど、それらすべてを我慢してオリンピックにかけてきたことは、試合後の大粒の涙からも、誰にも容易に想像できることでしょう。
さらには、選手のパフォーマンスを最高のものに引き上げるためになくてはならないものとして「声援・応援」を挙げることができるでしょう。同じチームの選手やコーチとの声掛けやハグはもとより、会場の一体となった地響きのような応援が、選手の背中をグイっと押してくれたことは間違いないでしょう。
でも、こういったことはオリンピックのような特殊な世界の中だけでなく、私たちの普段の学校生活の中にもあるのです。先程の代表の子の言葉通り、みんなの中にも「2学期はこれを頑張りたい」「2学期のうちにこういうことをできるようになりたい」と心に誓っていることの一つや二つはあることでしょう。そういったことに人知れず努力するのは当然のことですが、その努力が花開くかどうかは実は学級や学年のまわりの友達の温かな応援によるところも大きいと思うのです。
集団に支えられてこそ、一人ひとりは成長するものですし、皆さん一人ひとりの成長が学級や学年といった集団をより良いものへと発展させるともいえるのです。そう考えると、「自分だけ成長できればいいや、周りはどうなってもいい」というのは勿体ない考え方なのです。自分は周りのみんなのことを精一杯応援するし、自分のことも周りのみんなに応援してもらおうと考えることが成長への近道だと言えるでしょう。
2学期は学校に来る日が78日間あります。これだけの期間頑張れば、2学期の終わりには、もう今とは別人のように大きく成長することができると思います。自分も友達も一緒に助け合い、高め合える、そんな時間を過ごしてほしいと願っています。
これで始業式での私の話を終わります。