自分にとっての「当たり前」~3学期修了式での校長のお話

2025年3月19日 15時21分

今日は、とうとう一年間の終わりの日になりました。自分自身を振り返ってみると、去年はできなかったことが、今は当たり前にできるようになったという子もたくさんいるのではないでしょうか。最初はできなかったことも、頑張ることでできるようになることはたくさんあります。そして1回できたことが、いつもできるようになれば、それは自分にとっての「当たり前」になります。当たり前になるということは、その能力が「得意なもの」の一つになったということです。それこそが成長の証です。

今、各学年代表の人に「修了証書」を渡しました。これは、先程お話ししたように、皆さんがこの一年間、しっかりと努力し、それぞれの学年で学習すべきことを見事に修了できたという証です。ですからみなさんは、4月から1つ学年が上がることになります。しかしながら、皆さんは決して一人で成長できたわけではないですね。お父さんやお母さん、そして先生方が陰になり日向になり皆さんを支えてくださったおかげだとも言えます。そして何より今日の日を喜んでいると思います。ぜひ、お礼を言えるといいですね。

さて、3学期の始業式の折に私は皆さんに、自分たちの力で学校が「より落ち着ける」「より安らげる」場所になるよう心掛けてくださいとお話ししました。皆さんのことを見ていると、以前より、友達に優しく接しようという姿が多く見られましたし、イライラしそうになっても我慢して友達と距離を取ろうとしている姿も多く見られました。友達同士のもめごとを、ピアサポートを使って自分たちで仲直りさせようとする姿もあったと聞きます。心の成長を感じる3学期にもなりました。

さて、明日から春休みです。4月からまた新しい「わたし」をスタートさせることになります。来年度を最高の一年にするためには、まずはいいスタートが切れることが大事です。ぜひ、春休みのうちに心と身体の準備をしましょう。私はこれからも皆さんが自分の得意なことや好きなことを伸ばしてくれることを願っています。以上で、私のお話を終わります。